【メモを活用する】『ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方』で未来を発見する。

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仕事でも勉強でも、メモを取らないことはないと思います。
そのメモは果たして最大限活用できているかといえば、ほんの備忘録程度の方も多いのでは…
そんな自分を変えたい!と思う方はこの本を参考に、思考を少し変えていきませんか。

 『ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方』村本篤信 アスコム

 

メモは思考の源泉

メモは思考の源泉なのだと、著者はいう。どういうことなのか。

メモは備忘録という視点は、食料の買い出しに行くときにはそうかもしれない。
買い物が終われば捨てられる。
会議録や講義録ならどうだろう。それを踏まえての意見を求められたりレポート提出があるかもしれない。
メモはメモのままでは効果を発揮しないのだ。自分の頭で練り直さなければならない。

著者村本氏の提案するロジカルメモはノートを見開きで使用する。
ステップ1 左ページ全面・・・聞き及んだことをメモする通常作業。
ここで「ゴールを設定する」とのことだ。その目標があることで何を考えればよいかが明確になる。
メモをまとめる前に「ゴール」を設定するのは慣れないと難しい。
まずここでつまづくのだが、「ヒヤリハットをどう防ぐか」という会議なら「皆への注意喚起」や「視覚的な注目ポイントをしかける」などのゴールなどでもいいかもしれない。
すでに会議を受動的に考えている自分に気が付くだろう。

右ページを縦半分に分ける。
ステップ2 右ページの左側・・・左ページの内容を自分の言葉で言い換える。この話はどういうことなのかと自分に問いかける。何が分からないかを書く。おのずと再調査の項目も浮かぶ。

ステップ3 右ページの右側・・・新たに気が付いたこと、感動したこと、人に伝えたいと思ったことを書く。

この右側ページの意味は、自分の頭を使って考えることで自分の世界を広げ、思考を深める作業となる。
と著者は結論している。

ヒヤリハット会議録

妄想ヒヤリハット会議をやってみました。ゆるくてすみません。

メモを自分の言葉に置き換えることで「自分ごと」になる

「自分ごと」にすることで思考が深まる。

この3ステップを行うことで、ただの情報の羅列がTODOリストとなりアイデアの元となると、著者はいう。
社会に出てから復習をしているひまなく、日々に忙殺されていることが多い。
確かに「あとで考える」のあとなんて一生こないのだ。自分で取りにいかないと。
著者は取材をしたら一人でメモを推敲する時間を組み込むとのことだ。
それはいいアイデアだ。疑問ややるべきことが明確になるのだという。

頭がクリアになり、課題が見えてくることが「自分ごと」だ。
議題も授業も自分に引き寄せて考えられなければ、時間の無駄なのだ。
これは読書にも当てはまる。
特にビジネス書は一通り読んだだけで満足しては血肉にはならない。
気になる文章を書きだし、自分はどう考えたのか、どう活用していくのが良いのかを明らかにすることこそが読書の価値なのだろう。

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思考のコンパスで自分がやるべきことを絞り込む

思考のコンパスはロジカルメモの究極のポイント。

自分がやるべきことを絞り込むこと、これが思考のコンパスを作るということだという。
私が作った妄想ヒヤリハット会議録には、著者の提案する「思考のコンパス」がない。
特に大事なことを付箋に書き出して貼り付けるのだ。
この妄想会議録ならさしづめ「対策のための人員の割り当て」「模範事例の調査」だろうか。
きっと正解は人それぞれだと思うが、それこそがその人だけの思考のコンパスなのだ。

考えのプロセスがメモとして残る

ひとつのメモからの派生の履歴を見返すことができる。

同じ会議でも考えた結果だけを社内共有するのも同じかもしれない。
ただロジカルメモを使いその結果に至った過程を後日読み返せる。
今後の同様事案への対処は格段に早まるのだ。
仕事が早い人というのはそのロジックを脳内にたくさん格納しているのだろう。

「欲張りなゴール」の設定

たくさんの希望を持たせたゴールを設定することで自分のすべきことが明確になる。

ヒヤリハット会議録のゴールなら、
作業スペースを確保し備品を整え、
安全なので、他社さんからの見学もOKで、
なんなら社会見学の小学生だって受け入れられるレベルで
業界の模範になれるかも。
とか。
冗談めかして書いたが、混乱した社内を整えるのは並大抵でないことは予測できる。
それを一段一段クリアしていくために自分は何をすべきか。
それがゴール設定すべき理由なのだろう。

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自分で言語化しなければ自分の夢を把握できない

自分で書いた文字をみてはじめて自分の希望を知るのだ。

例えば私は京都に住みたいと思っている。
戯言すぎて言うのも恥ずかしかったが、この本を読んで実際にそう書いてみた。
「京都に住みたい」
さて、居住地もあるのに京都にセカンドハウスを設けるためにはどうしたらいいのか。
もうお金のことしか考えられなくなっているが、
金銭問題以外なら「意味づけ」が必要だろう。
なぜ住みたいのか。住んでどうするのか。
周囲に説明する一文が必要となるだろう。
実現させるためには一つ一つ何を行えばいいのか。
それを書き出していく作業、これこそがロジカルメモなんだな、と。

ロジカルシンキングは決して仕事のためだけにあらず、なのだと感じた。

今回はこのご本の一部を紐解いてみたが、実際にロジカルメモの神髄を読んで実践していただきたいと願っている。
私も日々メモと格闘しはじめているところだ。

 

 

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