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【本を売るひと】ISBN(アイエスビーエヌ)とC分類

ISBNとC分類 本を売るひと

【初心の書店員さんのための予習復習ページ】今や書籍の会計はバーコードをピッとスキャナーで読み取れば、その本の属性がレジに登録されるようになっています。手打ちの本屋さんでしたらごめんなさい。

しかし、レジで手入力で金額を打ち込むお店でも、ISBNという13桁の数字を何らかの形で記載しておけば、何の本が売れたのかは把握できます。

書店で働くにあたり、まず知るべきなのがISBNの存在です。

ISBN(アイエスビーエヌ)とC分類

ISBNとは「国際標準図書番号」の略称

 

まずはこの写真をご覧ください↓

ISBNについて

(ミア・カンキマキ『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』草思社)

基本、本の裏表紙左上にある2段になったバーコード、ここで上の段の9784から始まる13桁の数字がISBNです。例に挙げたこの本の場合は、9784794225283 にあたります。

個人的にスマホで検索するときにも役立つ数字です。アマゾンやネット書店などでこの13桁を入力してももちろんヒットします。この本だけの固有の番号なので日本語を打ち込むよりもすばやく検索できるのが利点です。

ISBNとは、国際標準図書番号:International Standard Book Numberの略であり、一般的に流通する書籍にはついています。

日本国内にて発行流通する書籍の番号は978-4から始まります。

諸外国はそれぞれの国別番号がついています。英語圏はひとくくり978-1、ドイツは978-3、中国は978-7といった番号から始まります。

洋書を専門に取り扱う書店さんでない限り、日本で発行された書籍は978-4から始まるんだと、まずは覚えておけばいいと思います。

 

978-4以降の番号の意味

 

ではそのあとの9桁の数字は何を意味するのか、というところも把握しておきましょう。

ここから先は日本国内基準となりますが

978-4-7942-2528-3  この場合の7942は出版社番号となります。草思社さんの書籍刊行物には978-4-7942からはじまるコードが記載されるということです。

ちなみに五大出版社と呼ばれる大手出版社、または老舗出版社となると番号が小さいのです。

  • 岩波書店     00
  • 角川書店   04
  • 講 談 社  06
  • 集 英 社  08
  • 新 潮 社      10
  • 中央公論新社  12
  • 早川書房   15
  • 文藝春秋     16
  • 河出書房新社  309
  • 筑  摩  書  房  480

日本中にあまたある出版社さんのほんの一部ですが、こんな感じです。

これより後の数字は各々出版社さんの基準になります。

↓ ISBNについての本格的な説明はこちら ↓

日本図書コード管理センター

 

ではバーコード下段の数字13桁は何だろう?

 

ISBNについて

この本でしたら、192-0098-02000-3 にあたる部分ですね。これは「日本図書コード」と呼ばれています。日本国内で流通させるためにバーコード業界(日本国内のJANコードを付番・管理する団体)と書籍業界が合意して1990年に制定されたとのことです。

↓ 書籍JANコードの本格的説明はこちら ↓

一般財団法人流通システム開発センター

 

ではこの数字の意味について。

  1. 192が「ここからこの本の詳細です」という合図で、どの本も同一です。
  2. 0098は日本独自の図書分類であるC分類です。これについては後述します。
  3. 02000はこの本の税抜き本体価格です。もともとは税込み1円単位での表示だったのですが、1997年(平成9年)に税抜き価格での表示に変更となりました。どんどん消費税が増税されているので賢明な処置だったのでしょうね。
  4. 3はチェックデジットです。なんのこっちゃわからないのでぐぐると、数字(コード)の改竄などの悪用を防ぐための計算式の答えが、この書籍の場合 3 だった模様です。計算式はその企業や団体によって非公表の場合もあるとのことです。書店で働く人には そうなんだな という認識でいいかと思います。

 

C分類とは。大事なコードです。

 

ほとんどの新刊書籍には2段バーコードがついているのですが、たまにバーコードの記載のない商品もあります。その場合はレジで手打ち入力する必要があります。(慣れないうちは冷や汗かきますね;

レジの表示はお店でそれぞれなので省きますが、入力する部分は同一のはずです。

  1. ISBNの13桁
  2. C分類の4桁
  3. 税抜き価格

さて、C分類です。このたった4桁の中に本屋のフロアの情報が詰まっているのです。このコードがあることでバーコードがなくても、大事なデータはもれなく蓄積されるのです。

例に挙げた書籍でいうと、

C0098

最初の 0 は「販売対象」 (0 は 「一般」)

2番目の 0 は「発行形態」(0 は「単行本」)

残りの 98 は「大分類ー中分類」(98 は「外国文学その他」)

となります。

この番号を把握することで、自然と「外国文学のありそうな棚」に置いてある大きめの本なんだな~とわかるのです。

ただ大分類や中分類はそうそう覚えられません。必要に応じて表を参照すればいいかと思います。

↓ C分類表の一覧はこちら ↓

 

バーコードのおかげ。さよならスリップ。

 

この2つのバーコードをスキャナでピっと読み込めば、どの店でいつどの商品がどれだけ売れたのかが瞬時にデータ蓄積されます。全国展開している書店さんであればきっと社内システムがあるかと。

入荷・販売・取り寄せ(店間移動・各種注文など)・返品など、出版社も取次(問屋さん)も書店員も商品を一元管理できるので、仕事の効率もアップするってもんです…

そして実店舗の在庫を一般の人がアプリなどで見られるのもこのバーコードたちのおかげなのです。書籍だけではないですが、ネット社会でバーコードなしには成り立たないですね。

その陰でどんどん消えていく書籍独自の物体があります。それがスリップです。

スリップについて語り始めると、記事がひとつできあがりますので、またの機会に^^

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。お互いに知識を補充して書店に向かいましょう!!

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