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文芸 小説

本が読みたくなる

『ばにらさま』山本文緒さんの最後の新作。

2021年10月にご逝去された山本文緒さん。その直前に出版されていたのが『ばにらさま』です。バニラアイスのようにひんやりとした女の子とその彼氏とのお話は、なんだか歯にも身体にも知覚過敏、痛覚を刺激します。表紙もキュートだけどよく見ると怖いんです。ぜひ帯を外して見て欲しいのです。
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原田ひ香 氏『三千円の使いかた』、小さなお金を大切に育むこと。

この物語には、祖母・母・長女・次女 それぞれに幸せを感じたり、悩んだりします。まるで令和版『細雪』みたいだなとか思いました^^ 四人四様、これからの人生を歩むにあたってお金の問題に直面するのです。 それぞれどう改善しようとするのか、マネーリテラシーが問われるような小説なのです。
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『閉経記』伊藤比呂美氏、この本を手に取った人はお年頃。

伊藤比呂美さんのこの本を読んでみようと思わせたのはやはり『閉経記』というエキセントリックなタイトルのおかげだと思います。 老いに差しかかる、いやでもまだまだ!とあらがう時期の50代の比呂美さんのこれぞ赤裸々なエッセイです。
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映画『ドライブ・マイ・カー』と『ワーニャ伯父さん』の関係性について考える。

映画『ドライブ・マイ・カー』は主人公の西島秀俊さんの冷めた眼差しと苦悩する内面が交錯する場面がどきどきしました。劇中劇のチェーホフ『ワーニャ伯父さん』とシンクロしながら進行します。村上春樹氏の原作とチェーホフを読み比べてみました。
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『星を掬う』町田そのこ氏の新刊はどんなおはなし?

町田そのこさんの新刊が2021年秋、中央公論新社より発売になりました。本屋大賞受賞後の新たな一作とのことです。 『星を掬う(すくう)』というタイトル。掬うは救うとのダブルミーニングなのかな?とか…。ネタバレしないようにご紹介したいと思います。
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『愛についてのデッサン 野呂邦暢作品集』野呂邦暢氏、昭和40年代の東京の町と戦前の長崎の情景。

『愛についてのデッサン』の初出は1979年(昭和54年)。角川書店より刊行された小説です。主人公20代の佐古啓介は亡き父が営んでいた東京・阿佐ヶ谷にある古書店を継ぎました。人に難題を依頼されては全国を巡ってキーパーソンに会い、解決の糸口を得ようとするのです、が、出会う人物だいたい美女。ここがカナメ。
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【2021/9/16発売】『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』を読んでみた。

ブレイディみかこ氏『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』(2021年9月16日発売)を一足先に読ませていただきました。ネタバレしないように気を付けながらご紹介したいと思います。
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『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』をすすめまくる。

題名にひるんで手に取れなかったのですが、読むと更に著者さんの度胸におののきます。 実話であることに驚くのと同時に、人に本を勧めるその苦行と喜びを体感できる本です。
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角田光代氏『タラント』読売新聞の連載が終わって。

角田光代さんが5年ぶりに長編小説に挑んだのがこの『タラント』です。 2020年7月18日から連載が始まりほぼ一年。 2021年7月23日、東京オリンピック開会式の日に第359回で完結しました。 このお話を語りたい!そんな内容です。
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