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フェミニズムの基礎を学ぶための2冊。第2回『フェミニズムってなんですか?』を読み解く。

東大教授である清水晶子氏がフェミニズムの歴史と本質をかみ砕いて語るのが今回の1冊です。フェミニズムに興味をもったきっかけはきっと人それぞれ。玉石混交の情報に触れ、アンチも多い。心が定まらない人も多いのでは?結局どういうことか?と疑問をいだく人が基礎固めをするのに最適な書籍です。
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フェミニズムの基礎を学ぶための2冊。第1回『女ぎらい ニッポンのミソジニー』を読み解く。

ひとまず「ミソジニーってなんですか?」というご質問にお答えしなければ。ミソジニー:女性嫌悪、「女性蔑視」という単語が最適訳とのことです。ジェンダー研究の第一人者上野千鶴子先生の『女ぎらい ニッポンのミソジニー』を今回は取り上げます。ミソジニーとフェミニズム。自分の内なる声が聞き取れるようになるかもしれません。
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『生のみ生のままで』綿矢りさ氏。まっすぐな想いを受け止めた先を見てみたい。

逢衣と彩夏。このふたりの女性が、雷に打たれたような恋を始める。許すとか認めるとかそんな陳腐な言葉は必要なのかな。こんなに彼女たちはまっすぐなのに。人は日々、何かを演じているけれど、それを脱ぎ去った”生のまま”の自分を受け止めてくれる存在の大きさを知る小説です。
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『ストーカーとの七〇〇日戦争』内澤旬子氏。被害者が声をあげることの意義。

内澤旬子さんの著作は常に強い意志を持って経験したことを書いておられますが、今回は怖い。タイトル通り闘いの記録です。事件発生から警察や検事、弁護士とのやり取りを読むにつけ、途方もない労力を伴うことがわかります。決して他人事としてはいけないと思い知らされるのです。
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『まっとうな人生』絲山秋子氏。大人になっても戸惑ってる。

2022年5月19日、絲山秋子さんの新刊が出ました。『まっとうな人生』。これは2005年に出版された『逃亡くそたわけ』という青春ロードムービーのの後日談といえます。ふたりがどんな大人になったのか、年を重ねたのは、読者だってそうです。酸いも甘いも噛みしめた大人が味わう物語です。
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掃除婦のための手引き書 ールシア・ベルリン作品集 繊細で残酷な”わたし”のお話。

ルシア・ベルリンは1936年生まれ、昭和11年にあたります。父の転勤で子どもの頃は南米中米などで暮らしていたアメリカ人だそうです。表紙の女性がルシア氏。多感な時期に人間の裏表を全て見てきたのではないか、と思わせる短編集です。小説だけれど彼女の平たんでない生きざまを垣間見るような、ざわめきがあります。
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『春のこわいもの』川上未映子氏。暖かな日差しとゾクッとする冷気と。

パンデミックが始まろうとする春のこと、覚えていますか。当たり前のことがことごとくできなくなる戸惑い。世界が変質していくような毎日でした。今に続く混乱の中でこそ生まれてきた小説が『春のこわいもの』です。「本当の世界って、どっち」なのかな?と語り手がつぶやきます。ここではない場所に引き込まれるような感覚を味わって下さい。
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『我は、おばさん』岡田 育 氏。堂々と名乗りを上げよ。

はい、強烈なタイトルです。著者の岡田育氏は1980年生まれ。むむ…。「おばさん=若い世代に与える人」と定義し、「少女でも老婆でもない長い年月を名無しで通すのか」と問題提起をしている本です。なかなかの賛否両論な内容です。
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『砂嵐に星屑』一穂ミチ氏。自分だけの星を見つけること。

一穂ミチさんには深〜い固定ファンがついているのは何故かしら?とこのお話を読んでみました。大阪の民放テレビ局で働く人たちのオムニバス小説、春夏秋冬4つの短編たちです。華やかさやカッコよさの裏で、みんな泥くさく汗まみれで人知れず泣いています。葛藤して悩んで、それでも今日も出勤します。
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『聖なるズー』濱野ちひろ氏。人間と動物との深い愛情について。

「ズー」とはなにか。男女の、または男子同士の女子同士の恋愛があるように、人間と動物との間にも恋愛感情は存在し、その感情を持った人々のことを「ズー」と呼ぶ、とのこと。その関係性に度肝を抜かれます。きわどいどころではない題材と内容に、読んだ人は見たこともない扉を開くことになるのです。
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