本が読みたくなる 『春のこわいもの』川上未映子氏。暖かな日差しとゾクッとする冷気と。 パンデミックが始まろうとする春のこと、覚えていますか。当たり前のことがことごとくできなくなる戸惑い。世界が変質していくような毎日でした。今に続く混乱の中でこそ生まれてきた小説が『春のこわいもの』です。「本当の世界って、どっち」なのかな?と語り手がつぶやきます。ここではない場所に引き込まれるような感覚を味わって下さい。 本が読みたくなる新刊を読もう文芸 小説
本が読みたくなる 『我は、おばさん』岡田 育 氏。堂々と名乗りを上げよ。 はい、強烈なタイトルです。著者の岡田育氏は1980年生まれ。むむ…。「おばさん=若い世代に与える人」と定義し、「少女でも老婆でもない長い年月を名無しで通すのか」と問題提起をしている本です。なかなかの賛否両論な内容です。 本が読みたくなる新刊を読もうジェンダーを考える本
本が読みたくなる 『砂嵐に星屑』一穂ミチ氏。自分だけの星を見つけること。 一穂ミチさんには深〜い固定ファンがついているのは何故かしら?とこのお話を読んでみました。大阪の民放テレビ局で働く人たちのオムニバス小説、春夏秋冬4つの短編たちです。華やかさやカッコよさの裏で、みんな泥くさく汗まみれで人知れず泣いています。葛藤して悩んで、それでも今日も出勤します。 本が読みたくなる新刊を読もう文芸 小説