本を売るひと 【本を売るひと その7】書籍が返品できるのはどうして?~雑誌の返品を例に考える~ 書店で働く人の予習復習となるブログです。皆さんは、飲食店や他の業種の小売りで働いたことはありますか?基本的に仕入れた商品はメーカーに返品できません。書店の業界では返品返本は日常業務の一環です。なぜその制度が通用するのか、掘り下げて知ることは書店員の懐の深さとなります。 本を売るひと
本が読みたくなる 『生のみ生のままで』綿矢りさ氏。まっすぐな想いを受け止めた先を見てみたい。 逢衣と彩夏。このふたりの女性が、雷に打たれたような恋を始める。許すとか認めるとかそんな陳腐な言葉は必要なのかな。こんなに彼女たちはまっすぐなのに。人は日々、何かを演じているけれど、それを脱ぎ去った”生のまま”の自分を受け止めてくれる存在の大きさを知る小説です。 本が読みたくなる新刊を読もう文芸 小説
本を売るひと 【本を売るひと その6】番線印とスリップ。番線とは?スリップレスのいま。 書店員に必須のアイテム、番線とスリップ。番線印(番線を記したはんこ)は今のところ生き残っています。ただスリップレス化は進行していますね。POSシステムが広がって、アナログな発注方法が淘汰されていく書店業界。番線の働きとスリップの現状を見てみましょう。 本を売るひと
本を売るひと 【本を売るひと その5】「客注」で大事なことは2つ!! 検索スピードと接客。 書店で働く人の予習復習となるブログです。発注はお店の要。経営の根幹にかかわる大事な仕事です。客注で大切なことは該当する本の素早い状況確認と、お客様の気持ちを考えたトーク、この2つに尽きます。 本を売るひと
本が読みたくなる 『女が死ぬ』松田青子氏。直接攻撃しないクレバーな短編集。 強烈なインパクトを持つタイトル『女が死ぬ』。松田青子さんの描く「女に対する定義の理不尽さ」にいちいち「わかる~」と声が出ます。凝縮された53本の短編たちから繰り出される、抑圧をはねのけるパワー。共感するだけでなく、そこから自分は何ができるかを考えたくなる。それでいて読み物としても面白いのです。 本が読みたくなる文芸 小説ジェンダーを考える本