文芸 小説– category –
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『成瀬は信じた道をいく』で成瀬あかりがどう生きるのか!
2023年3月さっそうと現れた『成瀬は天下を取りにいく』(略称:成天)、もう読まれましたか? 成天を読まれた方ならその後の成瀬がどう生きるのか、知りたくてたまらな... -
『くもをさがす』西加奈子 ひとを自分を、大切にするってこういうことかもしれない。
【くもをさがす 西加奈子 河出書房新社】 常に愛を込めて、でも現実は辛くて重いことがたくさんある。そんな小説を世に送り出してきた西加奈子さん。今回のこの本は加... -
歌集『砂丘律』千種創一氏。幻想のように真実を歌う410一首。
できればなんの注釈もなくこの本を手に取って欲しい。そして静かに読んで欲しい。夢の断片のような、かすめていった思考のような。美しくて儚い31文字の連なりを堪能し... -
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈氏。成瀬のかっこよさを全力で伝えます!
この小説を平凡に紹介するなら「滋賀のちょっと破天荒な女子中高生が、我が道を突き進む小説」。この題材になぜ文学好きがこぞってハマってしまうのか。その魅力を存分... -
川上未映子氏『黄色い家』。本の重みは花の濃密な人生そのもの。
読売新聞朝刊で連載されていた川上未映子さん『黄色い家』。2023年2月20日、中央公論新社より単行本が発売となりました。ずっしりと重みのある本です。本屋さんで手に取... -
『生のみ生のままで』綿矢りさ氏。まっすぐな想いを受け止めた先を見てみたい。
逢衣と彩夏。このふたりの女性が、雷に打たれたような恋を始める。許すとか認めるとかそんな陳腐な言葉は必要なのかな。こんなに彼女たちはまっすぐなのに。人は日々、... -
『女が死ぬ』松田青子氏。直接攻撃しないクレバーな短編集。
強烈なインパクトを持つタイトル『女が死ぬ』。松田青子さんの描く「女に対する定義の理不尽さ」にいちいち「わかる~」と声が出ます。凝縮された53本の短編たちから繰... -
『まっとうな人生』絲山秋子氏。大人になっても戸惑ってる。
2022年5月19日、絲山秋子さんの新刊が出ました。『まっとうな人生』。これは2005年に出版された『逃亡くそたわけ』という青春ロードムービーのの後日談といえます。『逃... -
掃除婦のための手引き書 ールシア・ベルリン作品集 繊細で残酷な”わたし”のお話。
ルシア・ベルリンは1936年生まれ、昭和11年にあたります。父の転勤で子どもの頃は南米中米などで暮らしていたアメリカ人だそうです。表紙の女性がルシア氏。多感な時期... -
『春のこわいもの』川上未映子氏。暖かな日差しとゾクッとする冷気と。
パンデミックが始まろうとする春のこと、覚えていますか。当たり前のことがことごとくできなくなる戸惑い。ぶつけられない怒り。世界が変質していくような毎日でした。... -
『砂嵐に星屑』一穂ミチ氏。自分だけの星を見つけること。
一穂ミチさんには深〜い固定ファンがついているのは何故かしら?とこのお話を読んでみました。大阪の民放テレビ局で働く人たちのオムニバス小説、春夏秋冬4つの短編たち... -
『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬氏。少女が戦うのは敵国か、この世の中か。
第11回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞し、第166回直木賞候補、2022年本屋大賞候補作にもなっているこの作品。これがデビュー作だとは信じられないほどの重みを抱えた...
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