2022年– date –
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【本を売るひと その2】出版社は「版元」。問屋は「取次」と呼ぶ書店用語を解説します。
書店の内部に潜入してみると、やたら「版元(はんもと)」「版元さん」と見聞きします。なんのことかと思えば、出版社を指す業界用語なのですね。 「取次」は問屋さんの... -
『ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生』笛美氏。この国でフェミニズムと伴走すること。
笛美(ふえみ)さんは大手広告代理店で働く現役広告クリエイターです。その彼女が検察庁の法改正にツイッターで異議を唱えて、大きなムーブメントとなりました。なぜそ... -
【本を売るひと その1】ISBN(アイエスビーエヌ)とC分類とは?
今や書籍の会計はバーコードをピッとスキャナーで読み取れば、その本の属性が全てレジに登録されるようになっています。手打ちの本屋さんでしたらごめんなさい。書店で... -
【本を売るひと】書店で働き始めるひとへ
「本の仕事を続けています」とプロフィールに書いていますが、つまり本屋さんで働いています。なので現場で、「初めて書店勤務になった」という人もお見かけします。そ... -
『ストーカーとの七〇〇日戦争』内澤旬子氏。被害者が声をあげることの意義。
内澤旬子さんの著作は常に強い意志を持って経験したことを書いておられますが、今回は怖い。タイトル通り闘いの記録です。事件発生から警察や検事、弁護士とのやり取り... -
『まっとうな人生』絲山秋子氏。大人になっても戸惑ってる。
2022年5月19日、絲山秋子さんの新刊が出ました。『まっとうな人生』。これは2005年に出版された『逃亡くそたわけ』という青春ロードムービーのの後日談といえます。『逃... -
掃除婦のための手引き書 ールシア・ベルリン作品集 繊細で残酷な”わたし”のお話。
ルシア・ベルリンは1936年生まれ、昭和11年にあたります。父の転勤で子どもの頃は南米中米などで暮らしていたアメリカ人だそうです。表紙の女性がルシア氏。多感な時期... -
『春のこわいもの』川上未映子氏。暖かな日差しとゾクッとする冷気と。
パンデミックが始まろうとする春のこと、覚えていますか。当たり前のことがことごとくできなくなる戸惑い。ぶつけられない怒り。世界が変質していくような毎日でした。... -
『我は、おばさん』岡田 育 氏。堂々と名乗りを上げよ。
はい、強烈なタイトルです。著者の岡田育氏は1980年生まれ。むむ…。育さんの知識は広大です。コミックに映画に小説にと、幅広い題材から「おばさん」を抽出して「おばさ... -
『砂嵐に星屑』一穂ミチ氏。自分だけの星を見つけること。
一穂ミチさんには深〜い固定ファンがついているのは何故かしら?とこのお話を読んでみました。大阪の民放テレビ局で働く人たちのオムニバス小説、春夏秋冬4つの短編たち... -
『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬氏。少女が戦うのは敵国か、この世の中か。
第11回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞し、第166回直木賞候補、2022年本屋大賞候補作にもなっているこの作品。これがデビュー作だとは信じられないほどの重みを抱えた... -
『タラント』角田光代氏。思いを受け継いで自分の”使命”を生きること。
「タラント」とは「使命」という意味だそうです。角田光代さんが描くこの”使命”とはなんなのか。主人公みのりは回り道と停滞を繰り返します。祖父の人生が明らかになる...