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【本を売るひと その6】番線印とスリップ。番線とは?スリップレスのいま。
書店員に必須のアイテム、番線とスリップ。番線印(番線を記したはんこ)は今のところ生き残っています。ただスリップレス化は進行していますね。POSシステムが広がって... -
【本を売るひと その5】「客注」で大事なことは2つ!! 検索スピードと接客。
発注はお店の要。店舗の棚充実のための発注、大々的に仕掛けて大いに売ろうとする発注など、経営の根幹にかかわる大事な仕事です。 ただ新人書店員さんが売り場に出てま... -
『女が死ぬ』松田青子氏。直接攻撃しないクレバーな短編集。
強烈なインパクトを持つタイトル『女が死ぬ』。松田青子さんの描く「女に対する定義の理不尽さ」にいちいち「わかる~」と声が出ます。凝縮された53本の短編たちから繰... -
【本を売るひと その4】書籍を棚に入れていこう!
今朝入荷した書籍の各ジャンルへの振り分け、無事に終わりましたでしょうか? では、間髪入れず台車の上の書籍を棚に入れていきましょう。書店員の実力が試される仕事。... -
【本を売るひと その3】荷物の仕分けは鬼速&精密なジャンル分けが必要です。
書店に朝から出勤されている方には、開店前に大一番が待っています。それが”荷物の仕分け”です。オープン時刻に書籍の棚入れが完了しているお店はほんとすごいです。事... -
【本を売るひと その2】出版社は「版元」。問屋は「取次」と呼ぶ書店用語を解説します。
書店の内部に潜入してみると、やたら「版元(はんもと)」「版元さん」と見聞きします。なんのことかと思えば、出版社を指す業界用語なのですね。 「取次」は問屋さんの... -
『ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生』笛美氏。この国でフェミニズムと伴走すること。
笛美(ふえみ)さんは大手広告代理店で働く現役広告クリエイターです。その彼女が検察庁の法改正にツイッターで異議を唱えて、大きなムーブメントとなりました。なぜそ... -
【本を売るひと その1】ISBN(アイエスビーエヌ)とC分類とは?
今や書籍の会計はバーコードをピッとスキャナーで読み取れば、その本の属性が全てレジに登録されるようになっています。手打ちの本屋さんでしたらごめんなさい。書店で... -
【本を売るひと】書店で働き始めるひとへ
「本の仕事を続けています」とプロフィールに書いていますが、つまり本屋さんで働いています。なので現場で、「初めて書店勤務になった」という人もお見かけします。そ... -
『ストーカーとの七〇〇日戦争』内澤旬子氏。被害者が声をあげることの意義。
内澤旬子さんの著作は常に強い意志を持って経験したことを書いておられますが、今回は怖い。タイトル通り闘いの記録です。事件発生から警察や検事、弁護士とのやり取り... -
『まっとうな人生』絲山秋子氏。大人になっても戸惑ってる。
2022年5月19日、絲山秋子さんの新刊が出ました。『まっとうな人生』。これは2005年に出版された『逃亡くそたわけ』という青春ロードムービーのの後日談といえます。『逃... -
掃除婦のための手引き書 ールシア・ベルリン作品集 繊細で残酷な”わたし”のお話。
ルシア・ベルリンは1936年生まれ、昭和11年にあたります。父の転勤で子どもの頃は南米中米などで暮らしていたアメリカ人だそうです。表紙の女性がルシア氏。多感な時期...